2008年オリンピック大会を誘致して以来、北京のみならず、中国全土で、いかに北京オリンピックを成功させるかが人々の関心事になっています。
北京オリンピックに向けて、体育館や競技場などの施設を建設すると同時に、様々なプロモーション活動も盛んに行われています。
2005年11月12日、ちょうど北京オリンピック開催の1000日前。北京市人民対外友好協会、北京市人民政府外事弁公室などの共同主催による「2005年北京国際友好人士昆明湖ウォーキング・競走」が美しい庭園で知られる頤和園で行われました。
2001年から始まったこのイベントは今年、北京オリンピック組織委員会が提唱した「オリンピックがやってくるーー1000日前」という一連の活動の一部分になっています。今回は、『北京を健全に、オリンピックを迎えよう』をテーマに、全国民を挙げて、活力溢れる健全な北京を建設するなど、オリンピックに向けての決意が表れています。
このイベントは、北京にいる外国人の注目を浴び、留学生、駐在者など70ヶ国から700人あまりが参加しました。
朝方は風が強く、肌寒い天気でしたが、参加者が続々とやってくるに従って、雰囲気がだんだん盛り上がり、また気温も少しずつ上がり、絶好のウォーキング日和となりました。
皮膚の色、話言葉、服装が異なる参加者たちが、中国語と外国語を混ぜて楽しそうにおしゃべりしています。今回のイベントは、一人でも多くの人に北京オリンピックを宣伝するチャンスでもあります。そして、実際の北京オリンピックでは、何百万人もの外国人が北京を訪れるでしょう。その時にはもっと賑やかになること間違いありません。
参加者たちが互いに交流する賑やかな雰囲気の中で、北京オリンピック組織委員会執行委員会の副主席を務める張茅副市長にお話を伺いました。
「70あまりの国や地域からの700人あまりが参加した今回の国際親善ウォーキング・競走は、我々が各国の友人、とりわけ北京に駐在する人々との交流や友情の強化、さらには北京オリンピックの宣伝や促進にプラスとなると信じている」
午後1時ちょうど、ウォーキングは頤和園の文昌院からスタート。CRIの記者は、一緒に歩きながら、日本からの参加者を中心に取材しました。
1000日後の北京オリンピックに対して、「楽しみに待っている」、「おめでたいことだね」、「力になればいいな」、「大きなイベントなので、毎日を無駄にすることなく、時間との戦いだと思う」、「一人でも多くの人に満足してもらえるように頑張ってほしい」などなど、期待や願望を話してくれました。
前日、北京オリンピックのマスコットが発表されたので、その話題が自然に話しの種になりました。取材を受けた人達から、「可愛らしいですね」、「名前をつなげると、『北京においでください』の中国語になっているのがいい」「やっぱり、日本から見るとパンダのがいい」「五つだとは思っていなかった。ちょっと意外だな」などの意見がありました。
ウォーキングに続いて、競走が行われました。400人ぐらいが参加しました。
最後の授賞式はもっとも感動的なシーンとなりました。
表彰台の上で皮膚の色の異なった受賞者が笑顔で表彰状とマスコットの縫いぐるみを振り、その下では様々な言葉で各国の友人達が歓声を上げました。なんと平和的な雰囲気でしょう。
1000日後に迫ったの北京オリンピック。世界各国からの友人が一堂に集まり、『より早く、より高く、よく強く』のオリンピック精神を十分に発揮し、各国との交流や世界平和の大切さを改めて理解してもらえる大会になるよう心から祈ります。
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