今回の中国へのボランティア旅行は、私の初めての海外であったが、本当に充実したものであった。初めに抱いていた緊張など、藤井会長の軽やかなトークと笑顔ですぐに消え、この旅行は必ず楽しいものになるだろうと思った。事実、この旅は感動の繰り返しであった。
私は大学で日本語教員育成過程のコースをとっている。それが、今回の参加の一番の動機である。中国の中・高校生が日本語を勉強していることを知り、驚いたと同時に喜びもあった。彼らがどのように日本語を学習し、日本語を学ぶことに対してどのように考えているのか、それを知りたかったのである。
彼らと交流をして、まず驚いたのは、日本語のレベルの高さである。ほんの3,4年の学習でここまで私たち日本人とコミュニケーションがはかれるのだろうか、という感じであった。日本人に会うのが初めてだという学生もいて、交流はとても新鮮味のあるものになったと思う。彼らはとても積極的でこちらが圧倒されるほどである。日本へ行って勉強をしたい、日本に行ってみたいという学生がたくさんいて、私たち中国に対する認識や興味より彼らのそれは、はるかに大きいということに気づいた。私たち以上に日本について知っていたりすることもあった。中国の学生は、何かこう活発な感じがする。個人差はともあれ、彼らの積極性に私自身背中を押されるような気分であった。
「日本語を話せるようになりたい」という彼らの思いがすごく伝わってきて、外国語を学ぶということはこういうことなのだと改めて思った。そのような意味では、私の方が彼らからいろんなことを学んだと思う。例え、使う言語が違っていても心を通い合わせることはできる、理解し合うことはできる、それを学んだ。
確かに、いわゆるカルチャーショックを感じることも少なくなかった。しかし、その壁を越えて、わかり合おうとする気持ちがあれば、異文化コミュニケーションはいくらでも実現することができるということを痛感させられた。
今まで、何人もの外国人と交流を積んできたが、これほどに楽しく、お互いにわかり合えたことはなかったと思う。
彼らには、とても感謝している。短い時間の中での交流であったが参加できたことを本当に嬉しく思っている。いつかまた、彼らに会いに行きたいと思う。本当にすばらしい旅となった。
最後に、メンバーの皆さんありがとうございました。
秋山 晶子
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