5月18日から6月9日まで、筆者は中華全国青年連合会の率いる中国青年視察団の通釈として、日本を訪問しました。中国と日本の友好関係を強め、両国青年の交流を深めるため、JICA・日本国際協力機構は日本国内の関連機構、また、中華全国青年連合会と協力して、「中日青年の友情計画」を実施しています。このプロジェクトの目的は、中国各地各分野の優れた青年に日本訪問のチャンスを提供し、同じ年齢、同じ分野の日本青年と交流を行うことによって、相互理解と信頼を深め、長期的、安定かつ健全な両国関係を構築することにあります。
「中日青年の友情計画」は1987年からスタートし、毎回全国各地からの百人がこの青年視察団に参加しているため、「訪日百人団」と親しく名づけられています。今年はすでに19年目に入っています。今回の中国青年視察団は団員のそれぞれの専門分野によって、青年指導者分団、経済分団、地域振興分団、教育分団の4コースに分けています。最初の5日間の共同活動はJICA大阪国際センターで行われ、そして東京に移動し、4コースがそれぞれ8日間東京都内で見学したりしました。その後、それぞれ愛媛県、北海道、奈良県、岡山県に行って、7日間にわたって地域訪問活動を行い、最後の3日間は大阪に戻り、そこで報告会が行われ、コース別に日本での活動をまとめました。
訪問団の団員は15日全国各地から中日青年交流センターの北京21世紀ホテルに集合し、16日から17日まで北京での現地説明会に参加しました。中華全国青年連合会の趙副部長は日本での生活に備えて、日本人の習慣、考え方、行動様式、礼儀作法などについて詳しく話しました。
北京での準備で、一番面白かったのは、日本語の学習です。今回の団員がみんな始めて日本へ行くため、16日と17日日本青年海外協力隊の隊員が団員に日常生活用の日本語会話を教えました。
18日、いよいよ日本へ出発する時間がやってきました。北京首都空港の出発口で待っていた団員の気持ちを聞きました。地域振興分団の丁小強団長は「訪問の目的といえば、日本の先進的なものを学び、日本青年と交流し、両国青年の友情を深め、特に日本の科学技術、日本文化などを学んで、これらを中国のこれからの発展に役立たせる」と語ってくれました。
19日から22日までの4日間、大阪での共同活動が始まりました。団員たちは一番期待していたのはワン・デー・ボランティアです。つまり、これまでに学んだ日本語を生かして、日本人ボランティアと一緒に、商店街やレストランに行って、普通の日本人と同じように行動するという実践です。団員はそれぞれボランティアと相談して、大阪城とか、梅田商店街とか自分の行きたいところへ行ってきました。この日の夜、江西省からの羅聡明さんに感想を伺いました。羅さんは「私たち団員3人そして日本人ボランティア2人合わせて5人は難波、心斎橋商店街辺りへ行ってきた。大満足の現地日本語会話だ。実は昨日の夜から、配られたハンドブックから使える日本語をこのノートにメモして、ずっと練習していました。交流の時、筆談、中国語、下手な日本語とジェスチャーを混ぜながらしましたが、うまく交流することができて、楽しかった」と語ってくれました。
|