【国産編】

　三生三世十里桃花（Once Upon a Time）

　公開日：2017年8月3日

　監督：趙小丁（チャオ・シャオディン）　アンソニー・ラモリーナラ

　主演：劉亦菲（リウ・イーフェイ） 楊洋（ヤン・ヤン） 羅晋（ルオ・ジン）　厳屹寛（イェン・イークエン） 李純（リー・ジュン）

　中国全土で大ヒットしたTVドラマ『三生三世十里桃花』の劇場版リメイク作品がこの8月に公開決定。神界と人間界の葛藤を描いたラブファンタジーで、原作は2009年に発表された唐七公子の同名小説。今年1月から放送を開始したドラマ版が高視聴率を記録したため、劇場版の制作はスムーズに決まりました。ドラマ版で主演を務めたのは楊冪(ヤン・ミー)と趙又廷(マーク・チャオ)ですが、映画の主演に抜てきされたのは日本でも活動していた女優の劉亦菲（リウ・イーフェイ）と今旬な若手俳優、楊洋（ヤン・ヤン）。監督は、数々の張芸謀（チャン・イーモウ）作品で撮影を担当していた趙小丁（チャオ・シャオディン）と、『スパイダーマン』シリーズでアカデミー視覚効果賞に輝いたアンソニー・ラモリーナラの2人。視覚効果に定評のある2人ですから、豪華絢爛な映像美に大きな期待がかかっています。

　皮縄上的魂（Soul on a String）

　公開日：2017年8月4日

　監督:張揚（チャン・ヤン）

　主演：金巴（キンバ）　曲尼次仁　夏諾・扎西敦珠 索朗尼瑪 益西旦增

　この6月に一般公開された『ラサへの歩き方　祈りの2400km（原題：岡仁波斉）』の張揚（チャン・ヤン）監督の2016年の作品が一般公開決定。これは『ラサへの歩き方　祈りの2400km（原題：岡仁波斉）』と同じくチベットを舞台にした作品で、チベットの代表的な作家、扎西達娃の短編小説『西蔵，系在皮縄結上的魂』と『去拉萨的路上』を原案に、人々の憎しみや執着、贖罪と輪廻など仏教の思想が溶け込んだチベット色の濃いものに仕上がっています。1990年代に『こころの湯（原題：洗澡）』の撮影で訪れてから、ずっとチベットで映画を撮りたいという気持ちを持ち続けていたという張揚（チャン・ヤン）監督、2015年からチベットを題材にした映画を連発し、20年越しの思いを遂に形にしています。本作は、昨年の上海国際映画祭で最優秀撮影賞に選ばれたほか、今年4月にイタリアのウーディネで開催された、東アジアの映画と東南アジアの映画に特化した映画祭、ウーディネ・ファーイースト映画祭2017にも出品されました。

　（ミン・イヒョウ　謙）