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馮小剛(フォン・シャオガン)

2016-12-22 17:34:52     cri    

 馮小剛(フォン・シャオガン)は北京生まれの映画監督。中学卒業後に文芸関係の仕事に携わり、1985年に北京テレビ芸術センターでアートディレクターを担当。その後、俳優・葛優(グオ・ヨウ)の紹介で上海国際映画祭に参加したのがきっかけで、映画の世界に進出、1994年に監督デビューを果たします。1997年の『夢の請負人(原題:甲方乙方)』によって賀歳片(正月映画)という喜劇ジャンルを中国に定着させるなど、中国界きってのヒットメーカーとして親しまれてきました。代表作には『遥かな想い チャイニーズ・ドリーム in U.S.A.(原題:不見不散)』(1998)や『手機』(2003)、『イノセントワールド -天下無賊-』(2004)、『狙った恋の落とし方。(原題:非誠勿擾)』(2008)などがあり、近年は『唐山大地震』(2010)や『一九四二』(2012)などシリアスな社会派作品も発表しています。2010年の『狙った恋の落とし方。2(原題:非誠勿擾2)』は、北海道観光ブームを生み出すなど日本でも話題となりました。

 2015年は俳優としても活躍し、初主演映画『老砲児(Mr. Six)』により台湾金馬奨最優秀主演男優賞をみごと受賞。『老炮兒(Mr. Six)』は、『青春の約束(原題:頭髪乱了)』や『闘牛/Cow』の管虎(グアン・フー)監督の最新作です。北京を舞台にした「北京色」の強い作品で、馮小剛(フォン・シャオガン)が真っ直ぐで世話焼きな元チンピラの「六爺」役を演じており、息子と現役チンピラの紛争に巻き込まれたことで、時代の変化に戸惑いを覚えながら自分の生き様を見直す物語となっています。これまで映画に友情出演の経験はあるものの、主演は初めてという馮小剛(フォン・シャオガン)ですが、この作品で見せた自然体の演技が絶賛されています。

 そんな馮小剛(フォン・シャオガン)監督は2016年8月、アメリカの4大芸能エージェンシーの一つ、CAA=クリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシーへの移籍を発表しました。同社には、中華圏からも多くのアーティストが所属しており、日本の役者・菊池凛子や浅野忠信、田村英里子、そして北村龍平監督もその契約アーティストです。

 移籍後に公開された2016年の最新作は、人情味あふれるシリアスな作品『我不是潘金蓮(I Am Not Madame Bovary)』。これはベストセラー作家・劉震雲の同名小説が原作で、主演の範氷氷(ファン・ビンビン)が都会派美人のイメージから一転して、名誉挽回のために20年かけて奔走する一途な農村女性を好演しています。この新作は第64回サンセバスチャン国際映画祭で、最優秀作品賞に当たるゴールデン・シェル賞を受賞しました。

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