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賈樟柯 (ジャ・ジャンクー)と侯孝賢(ホウ・シャオシェン)が米アカデミー賞審査員へ仲間入り

2016-07-05 19:44:55     cri    

 米アカデミー賞を主催するAMPAS(米国映画芸術科学アカデミー)が現地時間6月29日、2016年度に新たに増えたアカデミー会員683名の名簿リストを公表しました。そのうち、283名が米国以外の59の国や地域から選ばれており、中華圏からは名監督の賈樟柯 (ジャ・ジャンクー)や侯孝賢(ホウ・シャオシェン)らの名前が上がっています。日本でも北野武監督らが選ばれたことで話題になっています。会員たちは今後、アカデミー賞の選考・授与などに携わる予定です。


左:賈樟柯 (ジャ・ジャンクー) 右:侯孝賢(ホウ・シャオシェン)

 また、今年度のAMPAS新規会員は性別や人種の面での多様性が表れていることでも注目されています。新規会員のうち、女性が46%、有色人種は41%を占めています。今回の人選の背景には、第87回と第88回アカデミー賞で演技部門の賞にノミネートされたのが全員白人俳優(女優)であったことが批判された経緯があるとみられています。今後、AMPASは2020年をめどに、さらに500人の有色人種と1500人の女性会員を増やす方針です。

 ~賈樟柯 (ジャ・ジャンクー)とは~

 中国山西省出身で1997年に制作した『一瞬の夢(原題:小武)』が、1998年のベルリン国際映画祭の最優秀新人監督賞、釜山国際映画祭グランプリ、バンクーバー国際映画祭グランプリなどを受賞し、20代の若さでスターダムにのし上がりました。その後も現代中国を舞台にした映画を次々に発表。2002年の『青の稲妻(原題:任逍遥)』と2008年の『四川のうた(原題:二十四城記)』はいずれもカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品。2006年の『長江哀歌(原題:三峡好人)』が第63回ヴェネツィア国際映画祭でスニーク・プレビューされ、金獅子賞を受賞。2013年、実際の事件を元にした群像劇『罪の手ざわり(天注定)』が第66回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞。2014年には第67回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門の審査員に選出された。

 ~侯孝賢(ホウ・シャオシェン)とは~

 台湾の映画監督で、1980年に監督デビュー。1980年代を中心に脚本家の呉念真、朱天文らとともに『坊やの人形(原題:児子的大玩偶)』、『童年往事 時の流れ』、『恋恋風塵』など多くの作品を発表。楊徳昌(エドワード・ヤン)らと並び、1980年代台湾映画界の新潮流である台湾新電影(ニューシネマ)を担った代表的な監督の一人とされています。最新作は2015年に8年ぶりに手掛けた長編映画『黒衣の刺客(原題:刺客聶隱娘)』で、第68回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。これは自身初の時代劇アクションで妻夫木聡を主演に招いたことで日本でも話題となりました。(ミン・イヒョウ 謙)

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