周杰倫(ジェイ・チョウ)は1979年に台湾で生まれ、中国大陸、台湾、香港、日本、東南アジアなどアジア全域で活躍するカリスマ・アーティストです。
ジェイは、子供の頃からピアノとチェロを習い、他にもヴァイオリン、ギター、ジャズドラム等、様々な楽器を弾きこなし、あるコンサートでは日本の琴や津軽三味線の演奏を披露したことも。
デビューのきっかけは、1997年、呉宗憲(ジャッキー・ウー)が司会を務める素人参加型番組への出演です。ジェイがピアノを演奏したところ、ジャッキーがその音楽的才能を見抜き、音楽界に入る事を勧めたのだそうです。2000年11月にアルバム『Jay』で歌手デビューしましたが、それまでに楽曲提供やプロデュースなどもこなしていました。作詞家・方文山(ビンセント・ファン)とのコンビが絶大な支持を集めています。
楽曲のジャンルは、HIPHOP、R&B、ポップスで、中国のクラシック調のメロディーにラップを重ねるなど、音楽要素を斬新に織り交ぜた、いわゆる「中国風ポップソング」でも知られています。歌詞の多くは人気作詞家・方文山(ビンセント・ファン)によって書き下ろされており、男女の恋愛をテーマにしたものが多いですが、それ以外にも家族愛、オタク、パパラッチ、家庭内暴力、スポーツなど幅広い分野に渡っています。
好きな日本人ミュージシャンは久石譲、久保田利伸、椎名林檎などで、日本を舞台にしたPVも多く、歌詞の一部分に日本語を使った曲もあります。日本では2006年2月に東京国際フォーラムで、初のコンサート「〜無與倫比〜Jay Chou Live Concert in Japan」を行いました。
そのマルチな才能は音楽活動にとどまらず、2005年に映画『頭文字D(イニシャルD)』で俳優デビュー。2006年のチャン・イーモウ監督作品「満城尽帯黄金甲(王妃の紋章)」にも出演。2007年には、『言えない秘密(原題:不能説的・秘密)』で初めて映画監督に挑戦しています。ジェイ自ら監督&主演をつとめた2作目の映画『天台(てんだい)』(2012)の公開も記憶に新しいです。ジェイは監督業や俳優業に力を入れる一方で、ほぼ年に一枚のペースでアルバムをリリースするなど音楽活動との両立を続けています。
そんなジェイは、2014年に女性タレント、昆凌(ハンナ)との結婚を発表し、2015年1月17日に英国の教会で挙式。その後、7月14日に第1子となる女児が誕生。結婚と妻の出産で多忙な彼は近年、作品の発表ペースが落ちていましたが、遂に今年6月、中華圏が熱望する最新アルバム『周杰倫的床邊故事(Jay Chou's Bedtime Stories)』をリリース。クラシックやソウル、ロック、ヒップホップなど様々な要素をジェイならではの「音楽感性」でブレンドした奇想天外な一枚として期待されています。
【主なアルバム】
2000年11月 Jay
2001年9月 范特西
2002年7月 八度空間
2003年7月 葉恵美
2004年8月 七里香
2005年11月 11月的蕭邦
2006年9月 依然范特西
2007年11月 我很忙
2008年10月 魔杰座
2010年5月 跨時代
2011年11月 驚嘆號
2012年12月 12新作
2014年12月 哎呦,不錯哦
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |