～ひとくちメモ～

　この5月は洋画の注目作が目白押し！対する中国映画は、ドラマや恋愛モノといった文芸的な作品が多く上映される予定です。

　中国映画の一押しは日本でも活動していた台湾の俳優・陳柏霖（チェン・ポーリン）主演の恋愛映画『再見，在也不見（Distance）』。この作品は『イロイロ ぬくもりの記憶（原題：爸媽不在家）』で頭角を現したシンガポールの新鋭監督・陳哲藝（アンソニー・ チェン）がプロデュースを務め、中国大陸の忻鈺坤（シン・ブークン）監督、シンガポールの陳世杰（チェン・シージエ）監督、タイのSivaroj Kongsakul監督という3人の監督がそれぞれ撮り下ろした異なる物語で、陳柏霖（チェン・ポーリン）が一人で三役に挑戦する斬新な恋愛オムニバスとなっています。全く違う3つのキャラクターを演じた陳柏霖（チェン・ポーリン）が、今までにない迫真の演技を見せ付けています。共演は楊祐寧（ヨン・ヨウニン）、蔣雯麗（ジャン・ウェンリー）、秦沛（ポール・チョン）など。本作は昨年台湾の映画祭「金馬影展」でオープニングを飾ったあと、3月から台湾でも公開されました。

　もう1本のお勧めは劉亦菲（リウ・イーフェイ）主演で、在仏中国人監督の戴思傑（ダイ・シージエ）がメガホンを執った中仏合作恋愛映画『夜孔雀（Night Peacock）』。劉亦菲（リウ・イーフェイ）演じる在仏ミュージシャンが3人の男性との愛と葛藤を描いたもので、清楚可憐なイメージでおなじみの劉亦菲（リウ・イーフェイ）がこの新作で大胆なラブシーンに初挑戦し、大人の女性の魅力をアピールしています。

　公開日の5月20日は、中国語の語呂合わせで「我愛你＝愛してる」にあたる日で、愛をテーマにした作品として見てほしいという狙いだということです。

　洋画の注目作は、まず世界的に注目を集めているマーベルのスーパーヒーロー映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』（日本公開：2016年4月29日）、2011年の『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』と、2014年の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の続編となるシリーズ第3作。『アベンジャーズ』シリーズのスピンオフながらも、『アベンジャーズ』に負けないほど数多くのスーパーヒーロー同士の共演が実現したことで大きく期待されています。

　ほかには、ケビン・コスナーが主演するサスペンスアクション『Criminal(中国題：超脳48小時)』（日本公開は未定）、世界的に大流行したフィンランドの人気ゲーム初の劇場版映画『アングリーバード（憤怒的小鳥）』（日本公開：2016年10月１日）、ティーン向けのSF人気シリーズ『ダイバージェント』の第3部前編に当たる『アリージェント part1（中国題：分歧者3：忠誠世界）』などが5月に公開予定です。