～ひとくちメモ～

　春爛漫の季節、映画業界では新作が目白押し！4月2日からの清明節の連休を見据えた公開作品が数多く予定されています。

　中国映画の一押しは洪金宝（サモ・ハン・キンポー）監督兼主演のアクション・コメディ『我的特工爺々（The Bodyguard）』。サモ・ハン演じる退役軍人が、孫代わりに可愛がっていた女の子を救出するために、ロシアマフィアに戦いを挑むストーリーです。サモ・ハンの久々の主演作だけあって大きく期待されています。人気俳優で歌手の劉徳華（アンディ・ラウ）がプロデュース兼特別出演を務めることでも話題に。

　ラブコメディの注目作は2013年のヒット映画『北京遇上西雅圖 Finding Mr. Right』の続編『北京遇上西雅図之不二情書（Finding Mr. Right 2）』。前作は映画祭「2013東京/沖縄・中国映画週間」の場で、『北京ロマンinシアトル』の日本題で上映されました。今作は前作に引き続き、主演に湯唯（タン・ウェイ）と呉秀波（ウー・シウボー）が続投していますが、ストーリーと人物設定は刷新されており、出会いと運命をテーマに主人公2人の恋模様を描いています。メガホンを取っているのは、前作と同じ女性監督の薛暁路（シュエ・シャオルー)です。

　もう1本、ラブコメのおすすめは社会現象を巻き起こした2001年の韓国映画『猟奇的な彼女』の続編『我的新野蛮女友（My New Sassy Girl）』。今作は中韓合作として制作され、主人公の男性は前作に引き続き、韓国の俳優チャ・テヒョンが演じており、その「猟奇的」な新彼女役には中国の人気女優、ビクトリア＝宋茜（ソン・チェン）が抜てき。チャ・テヒョンが彼女に振り回され暴力を振るわれるのは相変わらずですが、今回取り入れられた中国カンフーや嫁姑問題など、中国らしい要素も映画の見所の一つです。

　洋画の注目作は、全世界で爆発的大ヒットを飛ばした『エンド・オブ・ホワイトハウス』待望の続編『エンド・オブ・キングダム（中国題：倫敦陥落）』（日本公開：2016年5月28日）、グリム童話「白雪姫」を大胆にアレンジしたアクション大作「スノーホワイト」の続編『スノー ホワイト／氷の王国（中国題：猟神：冬日之戦）』(日本公開：2016年5月27日)、ディズニーが手掛ける実写アドベンチャー映画『The Jungle Book（中国題：奇幻森林）』（日本公開は8月11日の予定）などなど。注目作が盛りだくさんです。