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王宝強(ワン・バオチャン)

2015-07-20 21:38:40     cri    

 王宝強(ワン・バオチャン)は1984年生まれで河北省出身。6歳から武術の修業を始め、8歳の時初めて観た李連傑(ジェット・リー)主演の映画『少林寺』に憧れ、9歳で河南省の少林寺に入門。6年間修業したあと、15歳の時に映画出演を夢見て北京に向い、エキストラの仕事をしながら、建築現場や清掃員として働いたということです。

 大きな転機が訪れたのは2003年のころ、バオチャンは現代中国の社会問題を扱った李楊(リー・ヤン)監督の『盲井(BLIND SHAFT)』に出演し、台湾金馬奨最優秀新人賞を獲得しました。この作品は第53回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(芸術貢献賞)を受賞しています。しかし、この作品は中国大陸で劇場公開されなかったため、王宝強(ワン・バオチャン)は新人賞を受賞しながらも知名度を上げることができませんでした。

 中国全土で注目を集めたきっかけは、2004年の馮小剛(フォン・シャオガン)監督の話題作『イノセントワールド -天下無賊-』。彼は純朴な田舎青年という等身大の役どころに抜てきされ、さり気ない自然体の演技で好評を博し、「草の根俳優」という異名までつけられました。

 その後、2006年に若き兵士たちの成長を描いた群像劇ドラマ『士兵突撃』で主演を務め、テレビドラマ初主演を果たしました。この作品で、パオチャンは中国のエミー賞ともいわれる金鷹電視芸術賞で一般視聴者からの投票による「最も人気のある俳優賞」に選ばれ、全国的に大ブレイク。

 2010年、コメディ映画『人在囧途(Lost On Journey)』に出演し、喜劇役者としての才能を見せつけ、2011年に第14回上海国際映画祭で審査員特別大賞と監督賞を受賞した韓傑(ハン・ジェ)監督作『Hello! 樹先生(Mr. Tree)』の主演として繊細な演技を見せました。さらに、2012年に『人在囧途(Lost On Journey)』の続編にあたる『人再囧途之泰囧(Lost in Thailand)』に主演。この作品は、中国で映画興行記録を更新し、大ヒットしました。

 デビュー作から「草の根俳優」として田舎出身者という役が多かったパオチャンは近年、演技の幅を広げ個性派への転向も図ろうとしています。2012年、彭發(ダニー・パン)監督の香港映画『惨殺のサイケデリア(原題:追凶)』で連続殺人鬼の役に挑戦。2013年に賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督の『罪の手ざわり(原題:天注定)』でも強盗殺人犯ながらも、家族に仕送りを続ける父親役を演じ、いずれも印象深い演技を披露しました。 

 2014年は自身初となる本格アクション映画『アイスマン(原題:氷封侠)』に出演し、中国を代表するアクションスター、甄子丹(ドニー・イェン)と共演。続くドニー・イェン主演のアクション映画『一個人的武林(Kung Fu Jungle)』にも抜てき。去年からはテレビの人気バラエティ番組『奔跑吧兄弟(Running Man)』にレギュラー出演し、タレントとしても活躍中。

 そして、主演する新作『道士下山 (Monk Comes Down The Mountain)』がいよいよ7月3日に公開されます。これは、陳凱歌(チェン・カイコー)監督の最新作としても知られ、民国期の中国を舞台に、山での修行に耐えられなくなった若い道士が下界に飛び出し、世俗の中で感情や欲望を知り、奇妙な冒険を始めるというストーリー。王宝強(ワン・バオチャン)は主人公の道士役を演じ、トップスターの郭富城(アーロン・クォック)、林志玲(リン・チーリン)、F4出身の呉建豪(ヴァネス・ウー)らと豪華共演しています。

 【主な出演映画】

 2003年  『盲井(BLIND SHAFT)』

 2004年  『イノセントワールド -天下無賊-』

 2007年  『戦場のレクイエム(原題:集結号)』

 2008年  『李米的猜想』

 2010年  『人在囧途(Lost On Journey)』

 2011年  『Hello! 樹先生(Mr. Tree)』

 2012年  『惨殺のサイケデリア(原題:追凶)』『人再囧途之泰囧(Lost in Thailand)』

 2013年  『越來越好之村晚』『罪の手ざわり(原題:天注定)』『激戦 ハート・オブ・ファイト』

 2014年  『アイスマン(原題:氷封侠)』『一個人的武林(Kung Fu Jungle)』『微爱之渐入佳境』

 2015年  『奔跑吧!兄弟(Running Man)』映画版

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