国家外貨管理局の王春英報道官は19日の記者会見で、今年第1四半期の中国の越境資金流動は安定しているほか、国内外貨市場の需給関係もバランスを保っており、2018年通年における資金の越境活動は依然として双方向での流動を保ち、全体的にバランスが保たれた状態が続くだろうとの予測を示しました。
王報道官は発言の中で、「2018年の第1四半期、世界経済は安定した回復を見せており、国際金融市場のボラティリティがわずかに増えたのに対して、中国経済の運行は安定した順調さを見せ、モデルチェンジとアップグレードも広く推進され、クオリティと利益効率は引き続き向上している。関連統計が示すように、中国の越境資金の双方向での流動トレンドもより安定し、外貨の需給関係が自然にバランスしていく流れがさらに安定したものとなっている」と述べました。
最新のデータによりますと、2018年第1四半期、米ドル計算では、銀行外貨決済額は4342億ドル、同期比16%増となり、外貨販売額は4525億ドル、同期比9%増となり、外貨売買による赤字は183億ドル、同期比55%減となりました。
これについて、王報道官は、2018年第1四半期、中国の外貨の収支状況は「銀行での外貨売買の赤字が大幅に減少し、外国との受領と支払については黒字を呈している」とし、「外貨販売率は同期比で小幅ながら下落し、外貨融資の規模が上昇した」などの特徴が見られるとしました。
最後に王報道官は「中国は段取りよく穏やかに金融市場の双方向への開放を推進していく」との考えを示しました。(ヒガシ)
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