司法部は12日、司法鑑定に関する判例3件を公表しました。それぞれDNA鑑定、医療訴訟、監察医の精神病鑑定に関する内容となっています。

　これについて、関係責任者は、「これらは市民の日常生活に関わる案件だが、一般的な判例に比べると複雑で、争議になりやすいものだ。今回の公表は、関連機構と担当者が実例を参考に、科学的な鑑定活動を行うことを目的としている」と説明しました。

　司法鑑定制度は訴訟における専門性の問題を解決し、案件の真実を究明するための司法保障制度です。2017年末時点で、司法行政機関によって登録された司法鑑定機関は全国に4338機関あり、2017年度に鑑定された各種司法鑑定案件は200万件を超えたということです。

　司法部は今後、市民と密接に関わるような、社会に重大な影響を与える判例の公表を継続するとしています。この取り組みは、民主、法治、公平性、正義性への一般大衆の要求を満たすと同時に、司法鑑定に関する法律知識の普及促進にもつながるとみられています。（非、謙）