習近平国家主席は10日、海南省ボアオ市で、シンガポールのリー・シェンロン（李顯龍）首相と会談しました。

　習主席は会談の中で、「中国とシンガポールの関係発展は中国の改革開放と密接に関わっている。現在、中国の特色ある社会主義は新しい時代に突入し、シンガポールは『未来経済』という発展戦略を実施している。双方は政府間の大型プロジェクトでの協力を推進、『一帯一路』枠組内における協力を強化し、両国が共同で取り組む『南向きの通路』を構築し、『一帯（経済ベルト）』と『一路（シルクロード）』をよりよくリンクさせていくべきだ。中国はシンガポールを含むASEAN諸国との意思疎通と協調を強め、より緊密な中国・ASEAN運命共同体を構築していきたい」と述べ、シンガポールによるより一層の建設的な役割の発揮に期待を寄せました。

　これに対して、リー・シェンロン首相は「シンガポールは中国との関係発展を重視している」とし、両国の大型プロジェクト及び「一帯一路」枠組内における協力を推進していくとともに、中国とASEANとの関係強化を支持する考えを示しました。（ZHL、む）