アジア開発銀行(ADB)の澤田康幸チーフエコノミストは、CRIのインタビューに答え、自由貿易の重要性を強調しました。
澤田康幸ADBチーフエコノミスト
4月9日、ボアオ・アジアフォーラム2018年年次総会の分会場で、「アジア経済一体化の加速器」をテーマにする分科会が開かれ、参加者の1人である澤田氏が中国国際放送局(CRI)のインタビューに答え、自由貿易の重要性を強調した上で、ADBと「一帯一路」との協力について見解を述べました。
分科会のパネリスト
中米間で起きている貿易摩擦について、澤田氏は自由貿易の重要性を強調し、「自由貿易を推進することが非常に重要なことで、そのことによってアジア全体の成長が持続する。そのために、我々は積極的にオリジナルの協力を進めることが必要になる」と述べ、さらに「アジア全体でインフラへの投資が不足しており、そこに資金を投入することが非常に大切だ。その意味で、AIIBとADBとの協力は今後重要になってくるだろう」と語りました。
分科会の様子
中国が提起した「一帯一路」構想の枠内での中日間協力については、「ADBを含め6社の多国間開発銀行が昨年、中国財政部と『一帯一路』の枠内における協力強化に関する覚書に調印した。これにより、ADBなどと『一帯一路』との協力の正式な枠組みができた。ADBとしても、協力できる良いプロジェクトがあれば『一帯一路』と協力したい。アジアのインフラ需要が非常に膨大なので、そのインフラ需要を埋めるためにも、協力プロジェクトを推進することが非常に重要だ」と述べました。(取材:李陽)
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |