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　習近平国家主席の特使としてロシアのモスクワを訪れている王毅国務委員兼外交部長は5日、ラブロフ外相との会談後の記者会見で米国との貿易摩擦について触れました。「米国が中国品を対象に大規模な関税措置を強行しようとしているので、中国はやむをえず必要な対抗措置を取った。これは主権国家としての正当な自衛であり、ルールに基づく世界の貿易体制を守る行動でもある」と主張しました。

　また王毅外交部長は、「中米両国は経済的に深いつながりがある。ともに世界の大国であり、互いに尊重し、平等に付き合うべきだ」と述べました。その上で、「グローバル経済は回復軌道に乗り始めたばかりで、貿易の成長もまだ弱い中、米国は『米国第一』を理由に相次いで貿易戦争を引き起こしている。これは典型的な単独主義で、あからさまに経済を牛耳ろうとするものだ。世界貿易機関（WTO）のルールに著しく違反し、グローバル貿易の基盤を揺るがすだけでなく、世界の経済や貿易の正常な発展に衝撃を与えることになる」と強調しました。（鵬、森）