王毅国務委員兼外交部長は3日北京で、中国を訪問中のスイスのカシス外相とともに中国・スイス第1回外相級戦略対話を開きました。

　王部長は会談の中で、「1950年に国交を樹立して以来、中国とスイスの関係は絶えず前向きな流れを保ってきた。新たな時代において、中国はスイス側とともに、両国関係のさらなる発展を実現していきたい。引き続き往来を密にし、両国の協力のイノベーティブなポテンシャルを引き出し、両国関係の戦略的内容を充実させ、平等かつ相互に尊重しあうパートナー関係を保ち、互いの重要関心事項に配慮し、両国の人々により多くの実感ある利益をもたらし、両国友好の民意の基盤を固めていくべきだ」と述べました。

　カシス外相は、「スイスは中国との関係を高く重視しており、中国側とともに『一帯一路』や財政、金融、科学研究、観光およびウィンタースポーツなどの各分野における協力を深め、国連を中心とする多国間主義の国際秩序の促進に取り組み、両国の革新型戦略パートナー関係を絶えず一層高いレベルへと引き上げていきたい」と語りました。

　また、両外相は、国際貿易政策や朝鮮半島情勢など共に関心を寄せる国際問題と地域問題を巡って意見交換を行い、共に貿易自由化の促進に取り組み、保護貿易主義に反対することを強調しました。また、双方が朝鮮半島情勢における喜ばしい変化を歓迎し、半島核問題の適切な解決に向けて建設的役割を果たしていく考えを示しました。（洋、む）