ロシアのラブロフ外相は16日、カザフスタンの首都アスタナで、「イギリスがロシアの外交官23人を追放したことを受けて、ロシア側はイギリスの外交官の追放を行う」と述べました。追放される外交官に関する詳しい情報は明らかにしていません。

　同日、ロシア、トルコ、イラン3か国の外相がアスタナで、シリア問題についての三ヵ国会談を行いました。ラブロフ外相は会談後の記者会談で、「ロシアの元工作員の『中毒』事件は、イギリスのロシアに対する最新の反対行動であり、計画的なたくらみである」と強調しました。

　イギリスの報道では、ロシアの元スパイとその娘が4日、イギリス南西部のソールズベリーで意識不明になる事件があったということです。これについて、イギリスの警察当局は神経剤が使用されたと見ており、イギリス政府はロシアが関与した可能性が大きいとしています。さらに、メイ首相は14日、「政府は、ロシアの外交官23人の追放を含めた報復措置を取ると決定した」と述べました。（朱、謙）