オランダのハーグに本部を置く化学兵器禁止機関（OPCW）のウズムジュ事務局長は13日、イラクが化学兵器の廃棄を完了したことに歓迎の意を表しました。

　ウズムジュ事務局長は当日、ハーグを訪れたイラク政府の代表団と会談し「化学兵器の廃棄完了を歓迎する。『化学兵器禁止条約』で定めた義務の履行、化学兵器廃棄の確保にイラク政府は多大な努力を払った」と述べました。

　イラク国内にある化学兵器の生産施設4カ所が処分され、化学兵器生産施設だったところは「化学兵器禁止条約」が許可する方向に改造されることになります。今後、化学兵器禁止機関はそこを対象に査察を行う予定です。

　「化学兵器禁止条約」は1997年に発効され、加盟国は現在192か国に上っています。化学兵器禁止機関の監督下で、世界中にある申告済みストックパイル化学兵器の96％の廃棄が完了しています。（殷、星）