香港で12日、香港理工大学とアリババグループ傘下の「図像と美」研究チームが共同で世界でも初めてとなるファッションAIデータ集を発表しました。

　このデータ集は、ファッション業界とAIの融合を試み、ファッション業界の小売り業に新たな販売モデルを切り開こうとするもので、消費者がネットショッピングをする際、写真からこれまで以上にフィット感のある商品選択をする手助けをするものです。

　アリババタオバオ技術部のシニアエキスパート賈夢雷氏によりますと、最新のファッションAIデータ集は近く携帯電話向けにカスタマイズされ、アリババではオフライン店舗でもこの技術を利用していく計画があるとしています。賈氏は「現状のネットショッピングで不満を抱かれるのは、今あるアルゴリズムが原因だ。顧客がアウターを選択した時に、今のままでは似たような商品しかリコメンドすることができない状態にある。あるべきリコメンド機能とは、アウターを選択したら、それに合った靴やカバン、アクセサリーを推薦できる機能だ。これはこれからの小売業にとって意味の大きなもので、我々はこの先小売業の人々が、顧客が注目した商品に合う商品を提供するための手助けをしていく。こうすることで、非計画購買率をあげていきたい」と語りました。（朱、む）