20180313news6
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米国の経済学者は12日、「トランプ政権が貿易戦争を仕掛けた場合、2020年までの間に、世界経済の損失額が4700億ドルにも上る」との警告を行いました。
ブルームバーグ・ニュースが発表した研究レポートでは、「トランプ政権によって引き起こされる貿易戦争によって、世界の関税レベルが10%上がると仮定した場合、2020年には世界貿易額が3.7%、世界経済規模が0.5%それぞれ減少する」との予測を示しています。
また、米国の複数のエコノミストは、「貿易戦争の状況が起こったと仮定すると、米国経済の減少率は0.9%に達し、世界経済の損失を上回るものとなり、実際には最大の被害者になりうる」との予測を行いました。
このエコノミストらの分析によりますと、関税が課されれば、輸入価格が上昇し、インフレ率を押し上げます。そうなった際に、連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ抑制のための利上げ政策を講じた場合、米国経済の成長率をさらに押し下げることになるとのことです。
このように、貿易戦争が引き起こされた際には、直接的な影響がもたらされることのほかにも、貿易保護措置による競争の減少、技術や観念の交流の妨害、生産率と世界経済の成長率の低下など、世界経済の成長ポテンシャルを妨げる大きなマイナスの影響が起こることが予想されています。(殷、む)
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