最近、中国国内媒体である「環球時報」英語版が、国内のある識者の観点として、「フィリピンは経済発展のために、大規模な投資を行う計画がある。中国はこれを支援したい。中国の提供する援助資金には通常返済義務があり、一部の自然リソースが担保にされる」と報じました。

これについて、外務省の耿爽報道官は9日、「フィリピンを援助し支持するにあたって、自然支援を担保に求めることはないし、双方の経済と貿易協力に南海問題を絡めることも一切ない。その識者の観点はあくまでも個人的なもので、中国政府の公式な立場を代表するものではない」と述べました。

　耿報道官は、また、「慣例では、中国が一部の優遇的援助資金を提供する際、借入国に一定の主権信用担保を求めることがある。これは国際金融市場でのごく一般的なやり方だ。中国は資金援助契約を結ぶ際に、相手国の自然資源を担保にすることを要請したことはないし、そのつもりもない。同様に、フィリピンへの援助と支持には附帯条件を一切つけていない」と強調しました。（任春生、む）