受精卵がどのように人間になっていくのか、ライフサイエンスの大きなテーマとされているこの分野で、中国の科学者が謎の解明へ一歩前進させました。北京にある中国科学院遺伝子研究所の劉江氏が率いる研究チームが、遺伝子の「プログラミング言語」のメカニズムを解析し、人類の進化における重要な仕組みを発見しました。研究の成果は9日、世界的に有名な生物学の学術誌「セル（CELL）」で発表されました。

　今回の研究は、人類の胚の成長における遺伝子コントロールを知るための扉を開くもので、よりよい生育をするための理論づくりに役立つとみられています。（鵬、森）