第13期全国人民代表大会第1回会議が北京で開かれています。多くの専門家と研究者が中国国際放送局の記者の取材に、「過去5年間の中国の発展は国際社会に参考価値の高い経験を提供している。人類の運命共同体の理念の指導の下、国際問題の処理において、中国がより重要な役割を果たしていくことを期待している」と答えています。

　日本の国際貿易投資研究所の江原規由チーフエコノミストは、過去5年間に中国が行ってきた国民生活の改善、就業、貧困撲滅、教育など経済成長の実現のための社会的基礎の構築について評価、今年、中国が国内総生産（GDP）成長率を6.5％前後に設定したことについても、江原氏は「高速成長の段階から高質発展の段階への転換という実情に合ったもの」との考えを示しました。

　ロシア民族友好大学の中国問題専門家ユリ・タスロフスキ教授は、「世界経済の回復が減速している中、中国は大きな飛躍を遂げ、経済の安定した発展を実現させるとともに社会生活環境も著しく改善させた。貧困削減や生態環境の改善などの成果は自らの発展モデルの正確さを証明すると同時に、国際社会に手本を提供するものだ」と述べました。

　中国の発展の受益者という意味で、アフリカ諸国はその思いを強めています。今年、中国・アフリカ協力フォーラム・サミットもまた北京での開催を予定しています。ケニア政府の責任者は「中国の発展の成果は、西洋諸国の政治体制をそのまま持ち込むべきでないことを証明するものだ。ケニアは中国の国家統治の経験を参考にしながら、自らの実情に合った発展の道を模索する必要がある」と強調しました。（殷、む）