国連のグテーレス事務総長は26日、「衝突を防止することは国連の各業務の優先事項であり、人権を尊重することが衝突を予防する最善策だ」と強調しました。

　グテーレス事務総長は、スイスのジュネーブで、国連人権理事会第37回大会の開幕式に出席し、「この20年間、世界で人権が十分に保障されていれば、今日の武力衝突は避けられ、数百万人の一般市民の命が救われていたはずだ」と述べました。

　グテーレス事務総長はさらに、「現在、世界各地で発生している武力衝突はすべて人権の侵害に関わるものだ。人権をさらに尊重し保護してこそ、国連が定めた持続可能な開発のための2030アジェンダが実現し、多様性や包摂性を備えた平和な人類の故郷を作り出すことができる」と示しました。

　国連人権理事会は、今月の23日に閉幕する予定です。（殷、森）