英ロンドンで年に1度行われる春節の祭典が18日、市中心部のトラファルガー広場で盛大に開催されました。

　トラファルガー広場の春節イベントはこれまで16年連続で行われており、アジアを除く地域において最大規模の春節の祭典として、ロンドンの特色あるイベントの一つとなっています。今年も、大勢のロンドン市民や華僑華人、観光客が集まりました。

　開幕式では国務院華僑弁公室の譚天星副主任が挨拶し、「春節は中華民族にとって最も重要な祝日である。中華民族が最も大切にしている感情が、春節のムードには凝縮されている」と述べました。

　また、劉暁明駐英国中国大使は、「今年は2018年、今日は18日、これはトラファルガー広場での16回目の春節イベントだ。中国語の発音で『18』には『栄える』という意味が、『16』には『順調』という意味があり、さらに今年は『盛んで勢いがある』とされる戌年なので、とても縁起のよい一年であると言える。必ずや、中国とイギリスの人々に幸福がもたらされるだろうと信じている」と述べました。

　この春節イベントの特徴といえるのが、パレードや出し物です。今年もトラファルガー広場を出発した龍舞や獅子舞が人々を楽しませたほか、国務院華僑弁公室の主宰による春節文化イベント公演「文化中国・四海同春」では、中国らしさ溢れる民族楽器の演奏や、舞踊、手品、武術なども披露され、中国文化の豊かさを示しました。

　イベントではロンドンのサディク・カーン市長も挨拶に立ち、「春節の祭典は、ロンドンに文化的な多様性をもたらしてくれる。この世界で最も素晴らしいイベントに感謝している」と話しました。

　なお、この日のイベントに参加したイギリス人の数は70万人に達したということです。（藍、謙）