北京の故宮内にあり、清の順治帝の皇后がかつて住まいとしていた景福宮。研究をかねた修復作業に入ることになり、終了後に一般公開される予定です。この作業は、故宮博物院とメルセデス・ベンツ社傘下の星願基金による3ヵ年公益事業協定の一環として実施されます。
景福宮は、清の康熙帝28年に建造され、順治帝の孝恵章皇后の住まいとして使われていました。乾隆帝37年の頃、乾隆帝の庭園である建福宮内の静怡軒をなぞらって改築され、乾隆帝が国政を取った後の憩いの場として使われていた時期がありました。雄大さを特徴とする外朝の古めかしい作りと比べ、景福宮は、しなやかでのびのびしており、周りの庭園風景とも見事にマッチし、国政の裏の世界をうまく表現しています。孝恵章皇后や乾隆帝がここで残した一連の謎が、修復とともに次々と解き明かされていきそうです。(ミン・イヒョウ 森)
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