東南アジア諸国連合（ASEAN）のリム・ジョクホイ事務総長は29日、インドネシアの首都ジャカルタで、「ASEANは、中国が地域の平和や安定を維持し、発展や繁栄を進めるために払った努力を重視している」と述べました。

　リム事務総長はこの日、新たにASEAN駐在大使に就任した中国の黄渓連氏の任命書を受け取った際、「中国はASEANの重要な対話パートナーの一つであり、最大の貿易パートナーでもある。中国と共に努力し、相互信頼を強め、取り組み強化と結び付け、ビジネス面での交流や各分野における協力を深めていく。中国との戦略的パートナー関係の発展を後押しし、地域の平和や安定、繁栄の維持に取り組んでいきたい」と期待を寄せました。

　これに対して黄大使は、「中国はこれまで通り、ASEAN共同体の構築や、地域協力におけるASEANの中心的な地位、国や地域の問題における役割の発揮などを支持していく」と明らかにしました。（殷、森）