全国人民代表大会常務委員会の張徳江委員長は29日、北京で、チリのアンドレス・サルディバル上院議長と会談しました。

　張委員長は、「中国の全人代はチリの議会とのさらなる交流を重視している。双方で企業の連携や投資を進めるために法体系を整備し、投資家の合法的な利益を確保するよう希望する」と述べました。そして、「チリは、中南米の国で初めて中国の全人代と交流メカニズムを確立し、両国の立法機関はこれまで11回も交流協議会を行っている。お互いが理解を深め、協力を進めていくのにプラスになっている」と話しています。

　そして張委員長は、「これからも、中国全人代とチリの議会は、自国の核心的利益や経済振興を支えていく決意を固め、国政運営についての経験を参考にして、互いに学び合いながら、様々なリスクや課題に対応するようにしてほしい」と強調しました。

　これに対して、サルジバル議長は「中国全人代との交流を深めるとともに、双方の交流メカニズムの役割を十分に発揮させ、両国の関係を発展させていきたい」との考えを示しました。その上で、「今後も『一つの中国』という原則を堅持していく」と改めて強調しました。（非、森）