陝西省の考古研究院は28日、チベット高原の西部で発掘された墓地はシルクロードの重要文化財であると発表しました。

　関係筋によりますと、去年、チベット自治区ガリツャンダ県の墓地の発掘作業の際に、9ヵ所の墓地について整理をしたとのことです。出土したのは、陶質、石質、骨質、銅質、鉄質、木質のほか、ガラス、貝殻の飾り、皮質などあわせて300点以上にのぼりました。また、人や動物の骨があわせて100点以上見つかっています。

　これらの出土物は、紀元前3～7世紀のものや、漢の時代と晋の時代のものであったとのことです。墓の構造や、葬式の風習、副葬品が北方の草原文化の特徴を有していることから、この地はかつて、中央アジア、南アジア、新疆などと文化交流や往来があったことがわかります。これらは、チベット高原西部におけるシルクロードの重要な文化財と見られています。（朱　森）