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「中国製造2025」重点分野技術イノベーションロードマップの最新版が、26日に北京で発表されました。ロードマップでは、中国は2025年までに通信設備、軌道交通設備、電力設備という三分野において世界の先進レベルに達するとしています。それと同時に、第5世代移動通信システム(5G)やグリーンな高度道路交通システム(ITS)など、一連の重要技術についてブレークスルーが期待されるということです。
工業情報化省の辛国斌次官は当日の会議で、数多くの専門家の努力が凝集された2017年の技術ロードマップは、製造業に対し新たな努力の方向性を示したと話しました。その上で、「400人余りの中国科学院や中国工程院の院士(アカデミー会員)が、苦労をいとわず、損得も考えず、半年余りの時間を経て、大規模な調査・研究を行い、世界の最新動向を分析し、中国の弱みやボトルネックを真摯に整理した上で、2017年版技術ロードマップを制作して、新しい発展の方向を指し示した。このロードマップは目下、中国の製造業分野における最も科学的、先進的、権威的な産業技術イノベーション戦略の研究成果である」と述べました。
「中国製造2025」技術ロードマップは2015年に初めて発表されました。今回の2017年版は、2015年版が確定した10大分野および23の優先すべき発展の方向を踏襲しています。中国工程院製造業研究室の屈賢明主任は、「ここ数年、ビッグデータ、インターネット、クラウドプラットフォームの発展が、ソフトウェア分野の新たなニーズを示しており、新しい道筋を提供する可能性もある。こうしたことを踏まえ、ロードマップは多くの調整を行った。とりわけ、ビッグデータの分析や、クラウドコンピューティング、エッジコンピューティングなどに対応するソフトウェアを強調する内容になっている」と話しました。
最新ロードマップはまた、オペレーションシステム(OS)と産業用ソフトウェア、高性能医療機器が中国の製造業の短所だと指摘し、その改善に向けた提言を行っているということです。(Yan、謙)
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