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人工繁殖パンダ「タオタオ」放野5年 健康を確認

2018-01-04 12:28:44     cri    

 国家林業局が3日明らかにしたところによりますと、世界で初めて完全に母パンダのしつけに任せる形での野生化訓練を受け、5年前に放野されたジャイアントパンダ「淘淘(タオタオ、オス)」の健康状態が確認されたということです。国家林業局は、完全に母パンダのしつけに任せる形によるジャイアントパンダ野生化訓練の方法が成果を挙げはじめたとコメントしています。

 2017年12月28日、四川省の栗子坪自然保護区内で、放野パンダ観測員が、パンダの健康状態を確認するために設置した捕獲用のおりで1頭のパンダを捕獲しました。その外形に対する判断およびパンダの体内に埋め込んだチップをスキャンした結果、捕獲されたパンダが5年前の2012年10月11日に放野した「タオタオ」であることが判明しました。健康診断の結果、「タオタオ」の体重は115キログラム、外傷や寄生虫は発見されず、体毛や皮膚にも異常はみられず、四肢、生殖器などの発育も正常で、歯の摩耗も軽度であり、人工飼育下の同年齢のパンダに匹敵するレベルで非常に健康に育っていることがわかりました。

 これより以前に、同じような訓練を受けて自然に帰されたメスのジャイアントパンダ「張想(ジャンシャン)」についても2017年9月28日に一度その捕獲に成功、その際の検査において外傷は発見されず、ジャイアントパンダの雌の成体としての生理的指標はすべて正常だったということです。

 中国ジャイアントパンダ保護研究センターの張和民副主任は、「ジャイアントパンダ『タオタオ』と『ジャンシャン』の健康診断の結果から、完全に母パンダのしつけに任せるという訓練方法の有効性が証明された。この方式で放野されたジャイアントパンダは、自然環境にうまく適応することができ、野外での生存能力も獲得できている」と述べました。

 この「タオタオ」は2010年8月3日、中国ジャイアントパンダ保護研究センター核桃坪基地の野生化訓練エリアで生まれ、親パンダの「草草(ツァオツァオ)」と共に野生化訓練に投入された後、2012年10月11日に四川省雅安市石棉県の栗子坪自然保護区に放野されていました。(ZHL、む)

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