このほど行われた中央経済活動会議で、中国の向こう3年の「三大堅塁攻略戦」が明確に示されました。その中でもトップに挙げられているのが、重大リスクの防止と解消です。

　今年の中央経済活動会議では、向こう3年間で重大リスクの防止と解消に関する「堅塁攻略戦」に打ち勝つことが明確に提示されました。特に重点に挙げられたのは、金融リスクの防止とコントロールで、金融と実体経済および不動産、更には良好な循環型金融体系の形成を促すとしています。

　専門家は、中国が現在直面しているリスクについて、「経済周期、構造性要素、体制的な要素が積み重なってできた、必然的な結果である」としています。今後どのようにこれらリスクを防ぎ、解消していくかについて、中国社会科学院経済研究所の高培勇所長は、「全体のレバレッジ率をコントロールすることが大切だ」と指摘した上で、「供給側の構造改革を調整するという主要な手がかりを目の当たりする今日、重大なリスクの防止と解消という、最も重要な『堅塁攻略戦』を前にして、財政赤字の規模に対する理解を変えなければならない。財政赤字から引き起こされる金融リスクをいかに防止し、解消していくかという問題が最優先事項だ」と示しています。（RYU、謙）