第1回中国・アフガニスタン・パキスタン3カ国外相対話が26日、北京で開催されました。3カ国の外相は「政治信頼と和解」、「発展協力と連結」、「安全保障協力とテロ取り締まり」の3つの議題について交流し、多くの共通認識を形成しました。対話会に参加した王毅外相は、「中国は、3カ国外相対話メカニズム及び他のメカニズムを通して、力の及ぶ範囲内でアフガニスタンとパキスタンの関係改善に建設的役割を発揮したい」と述べました。

　対話会では、アフガニスタンの国内政治の和解プロセスの加速について3カ国の意見が一致、アフガニスタンの人々主導の、アフガニスタンの人々の為の和解プロセスを進めることを改めて強調し、イスラム原理主義組織「タリバン」に向けていち早くこの和解プロセスに参加するよう呼びかけました。

　また、対話会では、テロ取り締まり問題において、引き続きテロ取り締まりにおける協調と協力を強め、全てのテロ組織とテロリストを分け隔てなく取り締まって行くことでコンセンサスを得ました。

　更に、対話では、アフガニスタンとパキスタンが、中国の提唱する「一帯一路」構想に対する支持を改めて強調し、それぞれの発展戦略とリンクさせ、「一帯一路」枠組みの下での3カ国協力について積極対話を進めていくことを強調しました。

　今回行われた対話会は、今年6月に王外相がアフガニスタンとパキスタンの両国を訪問した際、3カ国の対話と協力のプラットフォームを立ち上げることを目的に、3カ国が共に合意したもので、26日午前の対話会はその第一回目の会合となります。（RYU、む）