米電気自動車（EV）大手のテスラは1日、オーストラリア南部でリチウムイオンバッテリーによる世界最大の蓄電施設を稼働させました。並べられた100メガワットのバッテリーは一つで完全充電後、30万世帯に1時間分の電力を提供することが可能で、長年電力問題に悩むオーストラリア南部地域に解決案を提供しました。

　オーストラリア南部には170万人以上の人たちが暮らし、長年電力不足に悩まされていました。過去18ヵ月の間に数回の大規模停電事故が発生し、停電が数週間続く地域も一部ありました。

　蓄電施設プロジェクトはテスラ創始者のイーロン・マスク氏が今年3月に提案したもので、同施設を100日以内に竣工させ、工程が遅延した場合は、施設を無料でオーストラリア南部政府に提供すると宣言し、また、このプロジェクトのコストは5千万豪ドル（約3800万ドル）と予測していました。実際のところ、施設は今年9月に着工し、60日間で竣工したということです。（怡康、星）