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　送電・配電会社として世界最大の規模をもつ中国国家電網（State Grid）は、農村部の送電網の改良工事を急ピッチで進めています。管轄対象である153万5000カ所の井戸に対する電力供給が始まり、平野部のすべての井戸に電気が通じるようになりました。さらに、7万8000カ所の村に動力用電力の供給を果たています。

　国家電網は、去年4月29日にこの送電事業に着手しました。これは、農村部の電力需要の増大を見込んで、供給側の構造改革として効果のある投資拡大を進め、経済成長への原動力としていくためのものです。

　国務院の計画によりますと、この事業に5222億元を投入して、5年後に完成するとのことです。

　この改良工事によって、送電体制が大きく向上しています。今年8月末の時点で、国家電網による農村部への送電分の合格率が99%を超えています。このほか、農村部では電力利用も拡大しており、今年1月から8月までの生活用電力の消費量は、2015年の同じ時期より17.1%伸びており、この割合は、国家電網による電力供給量全体の伸び率の1.55倍に相当するものです。（Mou、森）