ジンバブエのムガベ大統領は19日夜、大統領府でテレビ演説を行い、「来月行われる、与党ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線の全国代表大会を主宰し、党内争いを解決する」と明らかにし、軍当局の軍事行動への理解を示しました。

　ムガベ大統領は、「軍当局と会談した際、軍の将校は党内の争いが経済にダメージを与えたとの態度を表明した。私も同感だ」と述べました。その上で、「党内の意見の食い違いと争いは、12月12日から17日まで開催される全国代表大会で討議され、解決されるだろう」と強調しました。

　なお、ジンバブエ軍当局は15日朝に軍事行動を起こし、政府の重要部門を掌握しました。その上で、国家テレビ局を通してこの行動がクーデターであることを否定すると同時に、ムガベ大統領とその家族の身の安全を確保すると表明しました。（朱、謙）