李克強首相は、現地時間の12日午後、フィリピンのマニラに到着しました。14日にかけて、ASEAN＝東南アジア諸国連合の首脳会合、ASEANと中日韓3か国の首脳会合、第12回東アジアサミットなどに出席するほか、ドゥテルテ大統領と会談を行う予定です。

　李首相は「今年はASEANが設立されて50周年で、またASEANと中日韓との協力体制が始まって20年という節目の年に当たる。現在、この地域は安定し、協力や発展を進めて、揺れ動くグローバル経済の中で確実に成長し、複雑に変化する世界情勢に安定感をもたらしている。中国は、各方面とともに、ASEANの発展に向けて新たなスタート地点から未来を描き、一致団結して、緊密な利益共同体や運命共同体を構築していきたい」と述べました。

　フィリピンとの関係について、李首相は、「両国や地域の共通の利益や期待に見合った、健全で安定した発展を続けている」としています。

　李首相は、会議の開催期間中、ASEAN各国の首脳と共に設立50周年を祝い、RCEP＝東アジア地域包括的経済連携の首脳会合に出席するほか、個別の首脳会談に臨む予定です。

　李首相はまた、フィリピン訪問中にドゥテルテ大統領と会談を行うほか、双方の協力文書の調印に立ち会い、共同記者会見を行い、両国の協力事業の起工式にも出席する予定です。（ヒガシ、森）