国連のグテ―レス事務総長は10日、ドイツで開かれている地球温暖化対策をめぐる国際会議「COP23」への出席を前に、気候変動対策について一層の努力をするよう各国に求めました。

　WMO＝世界気象機関が先月30日に発表した報告によりますと、去年、世界の二酸化炭素の平均濃度は過去80万年の最高記録を更新したということです。

　これを受けて、グテ―レス事務総長は10日の記者会見で、「このデータは気候変動問題への警告である。国際社会はより大きな目標を持って、直ちに行動しなければならない」と述べました。2020年までに温室効果ガスの排出量をさらに25％削減し、発展途上国への援助として年間1000億ドルを提供するよう呼びかけています。

　さらに、地球温暖化対策で国際社会の結束力を高めるため、2019年に気候変動サミットを開催すると発表しました。（ZHL、森）