日本の一般財団法人自治体国際化協会(CLAIR、以下「クレア」)北京事務所開設20周年の記念式典が31日に北京で開かれ、中国外務省、中国日本友好協会、中国各地の外事弁公室職員ら両国の関係者250人が参加しました。
クレアの岡本保理事長は席上、「これまでの20年間、中国の長足な発展を背景に、両国の地域間交流が相互理解、友好親善の目的で展開され、観光や経済分野での交流と協力も多様に展開されてきた」と開所以来の歩みを振り返るとともに、「地域間交流の深まりは、必ずや輝かしい両国発展の礎(いしずえ)となることと信じている」と挨拶し、今後も地域間交流の促進に取組んでいく姿勢を示しました。
(左から)日本国総務省宮地毅総括審議官、中国人民対外友好協会宋敬武副会長、中国外務省外事管理司廖力強司長、クレア岡本保理事長、横井裕中国駐箚特命全権大使、長野県阿部守一知事らによる鏡開き
日本各地のゆるキャラも登場
記念式典では、クレアが設立当初から推進する「JETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業)」の中国からの青年招致開始25周年を記念する映像も放映されました。同プログラムは、草の根交流と次世代グローバル人材の育成を目的に1987年から実施されており、1992年からは中国でも招致が始まっています。現在日本に滞在中の69人を含め、25年の間に1321名の中国人青年が同プロジェクトに参加しました。彼らは派遣期間中には日本各地に滞在し、各地の子供や成人との対面交流に携わり、帰国後には、中国各地の政府内における外事窓口や、行政当局など、日本との交流を担う部門で多く活躍しています。今回の式典では、JETプロジェクト参加者が自ら出演し製作した映像が放映され、25年の歩みが振り返られました。
クレア北京事務所は、日本の地方自治体の国際化を支援するための地方公共団体の共同組織であるクレアの海外拠点の一つとして1997年12月に開設され、現在、日本の各地方自治体から派遣された職員8名と現地職員4名により運営されており、自治体の中国での活動支援、JETプログラムの推進、「日中地域間交流推進セミナー」の開催、中日双方の自治体関連機関への情報発信などの業務を展開しています。(王小燕)
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