トルコのエルドアン大統領は25日、首都アンカラでイラクのアバディ首相と会談しました。双方は、イラクから独立しようとするイラク北部のクルド人自治区の住民投票に反対し、イラクの領土保全を維持する意向を強調しました。

　会談後に開かれた共同記者会見で、エルドアン大統領は「イラク北部のクルド人自治区の住民投票に反対し、イラクの領土保全と維持を終始支持していく」との立場を表明した後、イラクのキルクーク県からトルコまでの石油輸送パイプラインの再開を促していきたい考えを示しました。

　一方、アバディ首相は「イラク政府は領土保全を断固として維持していくと同時に、国内の各種分裂勢力とテロ組織への取り締まりに力を入れていく」と語ったあと、「トルコとの経済連携によって、経済を発展させ、地域の情勢安定を促進したい」との考えを明らかにしました。（非、謙）