米国務省のナウアート報道官は10日、トルコの米総領事館の現地職員2人がトルコ当局に逮捕され、さらにもう1人が取り調べを受けたことを理由に、9日から、トルコ国民に対するビザの発給業務を停止すると発表しました。

　ナウアート報道官は、この日午後の記者会見で、「トルコ当局の行動に大変不安を感じ、非常に失望した。9日からトルコへのビザの発給を停止する。ただし、すでにビザを取得しているトルコ国民の渡米は認める」と述べました。

　関係筋によりますと、逮捕された職員と呼び出された職員は、いずれも両国の司法部門の提携強化に取り組んでいたとうことです。ナウアート報道官は米国大使の声明を読み上げ、「トルコ当局の行動は不審なものであり、両国の長期的な提携の妨害を狙う職員がいるのではないか」と懸念を示しています。（ミン・イヒョウ　森）