新疆ハミ市、伝統刺繍産業を貧困脱却の手段に

　ここ数年、新疆新疆ウイグル自治区ハミ（哈密）市では、手作りの刺繍商品の開発の促進を農民や牧畜民の貧困脱却のための重要な措置として位置づけ、地元女性の民族刺繍業への従事を奨励し、手作業による刺繍作業は、個々の小規模な工房から、組織化と規模化の道を歩むようになり、地元の農民や牧畜民の貧困脱却手段の選択の幅を広げてきました。

　中国刺繍は悠久の歴史と、豊富な種類を有しており、異なる地域と民族が異なるスタイルと特色を備えています。ハミ市のウイグル族の刺繍は、主として縁起のいい動植物を題材したもので、多彩な技法と、鮮明エスニックの特徴を備えたものです。この伝統刺繍の技法に対する保護と伝承を確実なものにするため、2008年、ハミウイグル族刺繍は国家クラスの無形文化財にも登録されました。

　こうした保護や伝承の強化と同時に、ハミ市は刺繍作品の市場開発にも力をいれ、地元牧畜民の貧困脱却手段の選択の幅を拡大しました。

　現在、ハミ市には刺繍無形文化財指定を受けた人材が20人以上いるほか、刺繍商品の専門企業も200社を超えているとのことです。（非、む）