中国は2000年から、経済発達地域にある優良校で新疆ウイグル自治区からの生徒を対象とする「新疆クラス」を設けはじめました。こうした学校は新疆の農牧地区の貧困家庭の子供を受け入れ、新疆のためにより多くの優秀な人材育成に取り組んでいます。

　浙江省台州第一中学校は90年の歴史を持つ由緒のある中学校で、2012年に新疆クラスを設けました。現在、ウイグル族、カザフ族、回族、タジク族などの生徒約800人が勉強しています。

　これらの生徒達に学習や暮らしに早く慣れてもらうため、学校側は、毎年およそ5回社会実践活動を実施しています。また、旧暦のお正月・春節は、生徒達を集めて餃子を包んだり、爆竹を鳴らしたりして、楽しく伝統行事を祝います。夏休みに里帰りする生徒がいれば教師が同行するなど、安全確保に力を入れています。（朱）