習近平国家主席が2014年2月に北京市を視察した際、「都市の戦略位置づけを明確にし、全国の政治・文化・国際往来・科学技術革新の中心地としての首都の機能を強化し、北京を国際的にも一流の、調和のとれた、住みやすい都市へと建設するよう努めるべきだ」との指示を行いました。それから3年余りの間、北京市はこうした4つの中心というポジショニングの下に、大きく変化を遂げてきました。
中関村は北京市の科学技術革新における代表的存在であり、技術イノベーションの企業を多く集める地区です。今年初頭、創設してわずか2年足らずの北京達闥科学技術有限公司は、視力障害の人々に顔識別、物体識別、ルート選択、障害物回避などの機能を提供するヘルメット型のウェアラブルである盲導ヘルメットを手に、他の会社34社と共に、最先端技術企業として中関村の公式認定を受けました。
ここ数年、中関村では、この会社のような人工知能、自主開発によるニューマテリアル、バイオテクノロジーなどの分野におけるリーディングカンパニーが数多く生まれており、国際標準も229件生み出され、一部では世界でも最先端を行く成果を産み出しています。
隋振江副市長は、「革新駆動型発展のリーダー的存在としての中関村は、北京市が全国の科学技術革新の中心地へと成長するステップを牽引している」と評しています。
一方、昔から複数の銀行や有名人の旧居が集うなど、歴史ある街なみを誇り、全長1150メートルにわたる距離を有する大柵欗西河沿胡同では、ここ数年、街なみ保護のために数々の違法建築の撤去や、老朽化した建築物の修繕が進み、新たな姿に生まれ変わりました。
また、大柵欗西河沿胡同を手始めとして、北京市政府は文化の中心地としての機能を持つ地域の保護に力を入れています。国貿橋の東側にある有名なカルチャークリエイティブパーク「朗園」は、今から8年前に医療機器工場だった建築群を改造したもので、今では広告会社やクリエイティブ企業のオフィス、ファッションショーの会場、デザインショールーム、オリジナリティーあふれるレストランなどを集めたアートパークへと変貌しています。現在、このパークに本部を置く文化関連企業は50社以上に達しており、年間売上高も50億元を超えているということです。(玉華、む)
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