第14回中国・ASEAN博覧会ならびに中国・ASEANビジネス投資サミットが12日午前、広西チワン族自治区の南寧市で開幕しました。張高麗副首相が出席し、基調演説を行っています。

　張副首相は、「中国とASEANはこのところ、平和的に協力し、開放で包容性があり、互いに学び合い、互恵共存を図るというシルクロード精神により、意志の疎通やインフラの整備、貿易の展開、資金の調達、民間交流などで大きな成果を上げている」と高く評価しました。

　さらに、「ASEANとの友好協力を発展させていくことは、習近平国家主席が打ち出したもので、より緊密な中国・ASEAN運命共同体を構築し、アジアの手本としていく」との姿勢を表明しています。その上で、

　1、政治的な信頼関係を深めて、「一帯一路」構想と東南アジア各国の開発とを整合させること。

　2、製造面について、クリーンエネルギー、通信、セメント、電力などの分野で国際的な連携を進めて、持続可能な開発や共同繁栄をもたらすこと。

　3、貿易面での協力を進めて、中国・ASEAN自由貿易圏の更なる発展を図ること。

　4、主なルートや都市、プロジェクトをとらえて、インフラネットワークの構築を進めること。

　5、イノベーション協力を進めて、「一帯一路」の技術的プロジェクトを確実に実行し、経済成長への原動力としていくこと。

　6、人文交流を深め、教育、文化、スポーツなどの協力体制を刷新し、民間交流を進めて、友好関係を増進すること。

　という6つの提案を行っています。

　開幕式には、ブルネイのハサナル・ボルキア国王、カンボジアのフンセン首相のほか、ベトナムやラオス、カザフスタンのトップも出席しています。（Mou）