3日午後、第9回BRICS（ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ）首脳会合の一環として行われたビジネスフォーラムの開幕式で、習近平国家主席が基調演説を行いました。BRICSの成功経験をまとめ、協力の未来を描いたこの演説は、「BRICSの『トップデザイナー』が世界に向けて発信した、影響力ある演説」として評価されています。

　習主席は、「過去10年間、BRICS諸国はグローバルガバナンスの推進者となっており、その協力と成長は世界経済の新しいハイライトとなった。平等に付き合い、違いを尊重しながら共通点を探り、イノベーションと協力・互恵の理念を貫き、国際問題の解決に取り組むことが重要である。対抗ではなく、対話を行い、同盟ではなく、パートナー関係を結ぶ。自身の発展を実現させるとともにほかの国と共に発展のチャンスを分かち合うべきだ」と示しました。

　また、習主席はこの節目の時期に当たって、BRICS協力が第2の「黄金の10年」を迎えるための青写真を描きました。習主席はその具体的な内容として、「BRICSの協力を深め、5か国の経済を後押しする。責任を担い、世界平和を維持する。役割を果たし、グローバル経済のガバナンスを完備させる。影響力を拡大し、広範なパートナー関係を築く」と指摘しました。（殷、謙）