外務省の華春瑩報道官は29日、中国船籍の漁船の密漁に関するエクアドル裁判所の判決について言及しました。華報道官は、「中国政府はいかなる形の密漁もかばうことはない。また、エクアドルが事実に基づき客観的に、公平・公正に事件に対応し、中国船員の正当で合法な権益を保障するよう希望する」と述べました。

　報道によりますと、27日、エクアドルの裁判所は密漁を行った中国船員に対して1～4年の禁錮刑を言い渡したうえで、590万ドルの賠償金を支払うよう命じたとしています。また、エクアドル国内では中国漁船がガラパゴス諸島海洋保護区の環境を破壊したことに対するデモが行われました。

　これに対し、華報道官は、「中国はガラパゴス諸島海洋保護区に対し高い関心があり、中国漁船がエクアドルの関連規定とプロセスを厳格に守り、関連海域に入ることを避けるよう注意を促していく。中国はエクアドルの関連する判決に注目している。エクアドルが事実に基づき客観的に、公平・公正に事件に対応し、中国船員の正当で合法な権益を保障するよう希望する」と述べました。（ＲＹＵ、星）