28日から、6回シリーズのドキュメント番組『大国外交』が中央電視台（CCTV）などで放送されています。中国の外交における新しい思想や戦略、実行および成果をまとめたもので、中国共産党第18回全国代表大会以降、習近平国家主席を中心とする中国共産党中央が、国内そして国外を統括し、外交理論や革新を進めて、大国・中国らしさのある新たな外交を切り開いた様子が見られます。中国国際問題研究院の阮宗澤常務副院長は「中国らしい大国の外交とは、国家統治への理念を国際的な形へと延長したもので、これまでの道のりや理論、制度、文化への自信から生まれたものだ」と話しています。

　この5年間、国際情勢や秩序の変化に伴い、中国らしさのある大国的外交が進められ、中国は世界のステージへ急激に近づきつつあります。

　変わりゆく国際情勢を前に、習主席は、「世界各国と共に運命共同体を築き上げていく」と語っています。これまでに50ヵ国以上を訪ね、外国の政府要人100人以上を招いたほか、上海協力機構、APEC、G20、新興5カ国（BRICS）などといた国際会合の主催や参加を通じて、「一帯一路」を現実のものへ、と訴えました。こうした呼び声や英知、提案が国際社会で高く評価され、反応を得ています。（ヒガシ）