イラク政府軍の関係者は27日、過激派組織『イスラム国（IS）』の拠点となっていた北部の都市タルアファルの奪還作戦について、「中心部のほとんどを『イスラム国』から奪還することに成功した」と発表しました。

　タルアファル奪還作戦を指揮するヤララ参謀中将は 声明の中で、「イラク政府軍とシーア派民兵組織が27日、タルアファルの北部の2ブロックを奪還した。タルアファルは完全に解放された」と述べました。

　今月20日、イラクのアバディ首相がタルアファル奪還作戦の開始を宣言すると、イラクのテロ取締り部隊、連邦警察部隊、シーア派民兵組織などが各方向からタルアファルに対して攻撃を起こしました。イラク軍によりますと、奪還作戦の開始の時点では、約2000人余りの「イスラム国」の武装勢力がタルアファル及びその周囲の村に立てこもっていたとされます。

　ヤララ参謀中将はまた、「現在、タルアファルの北約10キロの地域はまだ『イスラム国』武装勢力のコントロール下にあり、政府軍は現在この地域へ向かって前進している」と明らかにしました。（玉華、む）