ネパールのバンダリ大統領は16日、首都カトマンズで、ネパールを訪問中の汪洋副首相と会見しました。

　バンダリ大統領は席上、「両国のハイレベルの往来は密接であり、各分野における協力も順調に進んでいる。ネパールは習主席が提出した『一帯一路』イニシアチブを支持し、積極的に参加したい」と述べた後、「ネパールは『一つの中国』の政策を堅持する。ネパールの領土を利用して中国の分裂を図るような活動は、いかなる勢力によるものであろうとも決して許さない」との考えを示しました。

　これに対して汪洋副首相は、バンダリ大統領に習近平主席からのメッセージを伝えた後、「中国側は習主席とネパール指導者との間で合意した重要な共通認識を実施に移し、両国ハイレベルの密接な往来を保ち、政治面の信頼をさらに増進させ、『一帯一路』枠組み内での実務的な協力を強化していきたい」と語りました。

　このほか、ネパールのデウバ首相も汪洋副首相と会見し、「ネパールは中国との関係を非常に重視している」と強調したあと、「今後、双方の実務的な協力をさらに強化するよう期待している」との意向を表明しました。（非、謙）